想像
晴れ・・・でも、天気は下り坂で
夜には雨になるらしい
私より10歳年上の知り合いと
久しぶりに会って長時間おしゃべりした
彼女のご主人が、今年一月に急死された
彼女は、どれだけ淋しく辛い思いをしているだろう
ひとりになってしまい、色々大変だろうな
などと私は想像し
その時は「いつでもいいから連絡してね」
落ち着いたら会ってゆっくり話したい
という気持ちを彼女に伝えておいた
あれから約10か月
彼女から「会いたい」と連絡があり
私は、小一時間電車に乗って彼女に会いに行き
丸一日、話をした
というか、話を聞いた
彼女は元気そうに見えた
... そんな感じがした
彼女の話は、亡くなったご主人のことばかり
亭主関白で頑固で強情で自分勝手でわがままで...等々
知らないことばかりだった
彼女は長い間耐えていた
私は「エーッ そうだったの」「大変だったんだね」
相づちをうち、聞き役に徹した
ご主人が急死→悲しい淋しい大変
などと勝手に思い込んでいた私
私の想像は完全に外れていた
彼女は、タガが外れたかのように
自由を手に入れ、明るい印象すら受けた
やはり、私は考えが 甘くてあさはかなようだ
夫婦・人間関係、そんなに単純なものじゃないんだ
私の想像なんて。。。