台無し

晴れ

梅雨なのに今日も雨が降らない

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昨日『小さなお話の会』があった

5人の語り手

私は絵本を2冊読んだ

 

その中のひとりの彼女はストーリーテリング

5分くらいの物語を暗記して

何も見ないで

お客様の顔を見てお話を語る

 

(物覚えが悪い私には到底真似できない)

 

それはそれは流暢な語りで

観客は、彼女の語りの世界に引き込まれていく

涙ぐんでいる人もいる

(さすがベテランさん、すごい、素晴らしい!)

 

...と、3分ほど経って物語の佳境に入った頃

 

・・・・・ 沈黙の時間が流れる

(ん!どうした?)

 

「間違えました、もう一度初めからやり直します」

と彼女が笑顔で言った!

 

(え!えぇー... うそでしょ)

静かに聴き入り、物語に引き込まれていたのに...

共感して感動していたのに...

会場の雰囲気がフッと途切れてしまい

なんともいえない空気が漂う

台無し

 

人間だもの、間違えるよね

でもね

人の心を捉えていた時ほど

軽い「ごめんなさい」は、すごく残念

素晴らしい作品も、語りも台無しになってしまう

 

感動して聴いていただけに

気持ちと心のリセットはそう簡単にはできないし

もう一度最初から同じストーリーを聴くのも

興ざめで、しらけてしまう

 

「間違えました、ごめんなさい」で

やり直しが通用する場合(作品)なら問題はない

 

でも

せっかくの素晴らしい物を

途切れたために伝えられなくて

台無しにしては勿体ないし

 

真剣に聴いてくださるお客様の気持ちを考えると

失礼だと思う

 

 

絵本の文字を読み間違えたり

ページめくりを間違えたりして

作品とその場の雰囲気を台無しにしないように

気をつけようと改めて思った