ごめんね ありがとう
晴れ!
梅雨の晴れ間~♪
父の手を握る
遠い昔 幼い子供の頃?
たぶん 手を繋いだであろうが
悲しいけれど 覚えていない
今日 父の手を握った
その手は
しっかり握ると折れてしまいそうなくらい
細くて小さかった
病の床に横たわる父
手を握り返す力はない
私は両手でそっと包み込み
冷たい父の手を温めた
病院で二人っきりの静かな時間
きっと神様が与えてくださった
貴重なひととき
おとうさん 親不孝な娘でごめんね
おとうさん ほんとうにありがとう
父の 命は
ろうそくの炎のように
静かに燃えている